普段なにげなく使っているインターネットGoogle検索で「荻窪駅」と入力してサジェスト(関連オススメ)されたワードから気になって調べてみることにした荻窪駅周辺の白髪染め専門店について、白髪染め専門店という業態自体が理美容業界の新しいトレンドと知ることができて興味深く調べることができた。

荻窪駅+白髪染め

荻窪駅自体が、JRでしかも中央線と総武線がとおり地下鉄丸ノ内線もありターミナル駅なのである。利用者数では、JR荻窪駅は降車客数を含まず乗車客数では1日に70,366人であり、東京メトロ丸ノ内線荻窪駅は乗降客数として1日に69,821人である。三軒茶屋駅と比較してみると乗降客数なので比較が難しいが、田園都市線三軒茶屋駅は1日110,173人とJR荻窪より39,807人多く約1.5倍ということになる。ただ、荻窪駅の場合、東京メトロ丸ノ内線を合算すると140,187人となり、三軒茶屋駅より30,014人多くなるので、荻窪駅のマーケット規模的にはJRと東京メトロの内線を合算して考えるとしっくりくるかもしれない。
 各店舗(白髪染めヘアカラー専門店)の比較の際には、マーケティングの4C(価値・費用感・利便性・コミュニケーション)を意識してみた。

インターネット検索で、ある時「荻窪駅」と入力したところサジェストワードとして白髪染め専門店が一瞬表示された気がしたので、個人的な嗜好や指向が影響しないとされるシートクレットブラウジングで再度試してみた。

サジェスト(インターネット検索時) インターネット検索する際に、キーワードを入力する右側に関連するであろうと検索エンジンであるGoogleが判断したワードが表示されます。 これは、大量な検索実績データから、特定のキーワードを検索する際に関連して調べるワードの情報をGoogleはもっていて、それを表示したものです。

シークレットブラウジング:インターネット検索する際、どうしても過去の検索履歴やユーザー属性の影響をうけた検索結果になります。それをすべてではないですがある程度払拭した状態で検索結果をリストさせたり、ブラウジングする方法をシークレットブラウジング、シークレットブラウジングの為に開くウインドウをシークレットウインドウと呼んでいます。

 驚いたことに幻かとは思った検索結果は現実だった。「荻窪駅」のサジェストワードとして、バス路線図の次に「白髪染め専門店」、しかもその次、つまり3番目にサジェストされるワードも「白髪染め」。つまり、荻窪駅周辺で白髪染め専門店や白髪染めを検索する人が多いということである。

白髪染め専門店とは

まず、白髪染め専門店と聞いて「なにそれ?」となる方も多いと思います。ここ5年ほどで進んだ美容室の専門特化の一つの形態です。つまり、ヘアカットしない美容室で白髪染めを專門にサービス提供する美容室を白髪染め専門店と呼んでいます。店補によるが、シャンプーも自動化されたオートシャンプーを導入しているところも多く、ブロー(髪を乾かす)やセットも自分で行うことで施術料金が一般の美容院よりお得に設定されています。

これは2021年4月の読売新聞記事「美容院 専門特化進む」です。美容院の専門特化の例として、「ボブ&ショートヘア専門」「前髪カット専門」「縮毛矯正専門」と「白髪染め専門」を取り上げている。この写真の店補も荻窪にある店舗であり、荻窪では白髪染め専門店の競争激化エリアであるととらえてまちがいなさそうだ。
 そもそも美容業界の専門店化は、90年台の1,000円カット(10分カットとも呼ばれている)に発する。その主役となったQBハウスを運営するキュービーネットは、今では理美容業界売上げ2位となっており11cut(イレブンカット)を運営するエム・ワイ・ケーは理美容業界売上げランクで5位である。白髪染め専門店は、2010年台中頃から拡大し、最大手CASA COLOR JAPANは店舗数で100店舗を超えており美容業界売上げランク14位である。

話を白髪染めヘアカラー専門店に集約すると以下のようなシンプルな業務・作業を継続する事となる。一般的な理美容院(サロン)のように今の時代のカットやスタイリングを求めるものではなく、どちらかというとシンプルな施術作業をある意味ひたすら継続することとなるが、採用や雇用という点では、実は今の時代、流行にそったカットやセッティングが求められるわけてはない分、いったんリタイアした理美容師の人たちがカジュアルに美容業界に復帰できる業態の一つといえる。

荻窪駅エリアは、白髪染めヘアカラー専門店の激戦区であるとともに、こういった専門店が苦戦する採用や雇用が有効なエリアともいえる。これほどの店舗がありオンライン上の美容媒体の予約状況をみても混雑を伺うことができ、この混雑を支えているのは働く理美容師さん達だからだ。

荻窪駅周辺にはどんな専門店があるのか?

荻窪駅周辺での白髪染め専門店激戦にはどんなプレーヤー(店舗)があるのか?といっても専門店は4店舗です。北から順に、chou chou(シュシュ)荻窪カラー専門店、チョキペタ荻窪店、白髪染め専門店Age(アージュ)荻窪店、ヘアカラー専門店fufu荻窪店、である。チョキペタは専門店とは称していないが専門店である。

 しかし、この4軒で激しい競争がおきるのか?これは検索のサジェストワードに出てくる時点で、それなりの数の検索がされていると推察する。検索した時間帯も夕方だったので、ちょうど帰宅時にターミナル駅(荻窪駅はターミナル駅である)で白髪染めをしようと考える人が多いのではととらえた。これも推察である。

 各店舗を運営する企業規模の一つの指標として経営する店舗数をだしてみた。2強2弱状態である。fufu・チョキペタの2強、Age・chouchouの2弱といえる。普通に考えればAgeの6店舗でも美容室としては頑張ってるほうだが、ことヘアカラー専門店に関しては数で勝負といった感がある。

各社の強みや特徴

 推察だが、夕方の時間帯に白髪染めの検索数が拡大するということは昼間働いている人であると推察する。荻窪のチョキペタに14時頃前をとおった事があるが、店内には主婦と思わしき人が数名待ちの状態であったことから、主婦は午後の時間帯、夕方の買い物の前に来店して、昼間働いている人は、夕方から夜の来店となると推察して営業時間比較してみた。

 同時に、価格と支払い方法も比較してみた。主婦・働く人、ともに、いつ・いくらで施術していただけるのか?これは重要である。予約方法について言えば、チョキペタ以外、オンラインでの予約が可能である。これは施術を受ける人や店舗で働く人にとっても有効であると考える。施術を受ける人は、職場で私用電話を気軽にできる訳ではなく、店舗で働く人も電話がかかってくると施術途中で手が離せないタイミングというのが間違いなく存在する。

これらを踏まえて、営業時間では2強は、18時30分までと16時までとターゲットは近隣主婦に絞った感があり、2弱は21時と20時である。Ageは9時から21時まで営業しており、この4社では最長の営業時間である。

 施術料金は、スタンダードカラー剤では、チョキペタが最安値1,900円であり、オーガニックカラー剤ではAgeが最安値である。2強の一つfufuはスタンダードカラー剤で2,640円に対して、Ageはオーガニックカラー剤で2,600円とお得感が強い。

 支払い方法(決済方法)では、2強の一つチョキペタは券売機による現金のみ、ほか3社はクレジットカードに対応しているが、その中でもAgeはSuica・パスモ・QUICPay・IDに対応しており、ユーザー利便性で突出しているといえる。

荻窪駅周辺で最強店舗は?

 こうして一覧にしてみるとユーザー(施術の為に来店する)メリットがあるのは、ユーザーを主婦とした場合、価格が最安値であるチョキペタであるといえる。ユーザーを昼間働く人とした場合、ダントツで白髪染め専門店Age荻窪店が最強と考えるが、いかがでしょう??
 予約方法、営業時間、駅近、決済手段の豊富さ、施術薬剤、価格、さらに、コロナ対策として半個室である点は特筆に値する。以下にAge半個室の検索結果写真をアップしておく。アクリル版でのパーティションではなく内装として半個室を実現している。
 効率化でも、白髪染めカラー剤を定着させるユーザーにとっては暇な待ち時間に支払いをする点も、ユーザーにメリットがあると言えないだろうか!

荻窪駅周辺で最強店舗は?余談レベル

 今まで白髪染め専門店激戦区とされる荻窪駅周辺の各店補の比較をした結果。あくまで個人的な見解としては、白髪染め専門店Age荻窪店がダントツとしたが、左図は、シークレットブラウジングで「荻窪 白髪染め」と検索した結果である。
 検索結果の右に別立てで表示されているのはナレッジボックス(ナレッジパネル)と呼ばれるボックスが表示されている。これは、「(以下Google Japan Blogより引用)検索されたトピックに最も関連性のある一般的な情報をナレッジパネル内に表示するように設計されています」 https://japan.googleblog.com/2020/05/KnowledgeGraphKnowledgePanel.html とのことなので、個人的な見解もそれほど間違っていなかったと言えるかもしれない。