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(固定ページ)さらに両チームとも、数字を残せないFA組は容赦なく切り捨ててきました。そのため山田も、『ヤクルトに残った方が安泰』と考えたのでしょう。2020年は、あまりいい成績を残せていないですしね」

じつは山田の「慎重な性格」を、週刊誌業界で活躍する張り込みカメラマンが “体感” していた。山田が3度めのトリプルスリーを達成した、2018年夏のこと、東京・麻布十番で別件の張り込み取材をおこなっていたカメラマンの車の横に、偶然にも赤信号で山田が運転する高級外車が止まったのだ。

「バックミラーに “いかにも” な高級外車がうつり、『おや?』と思って横を見たら、左ハンドルを握る山田選手が目に飛び込んできました。目が合ったような気もしましたが、一瞬のことでしたし、『さすがにこちらの素性はバレてはいないだろう』と、走り出した彼の車を追いました」(カメラマン)

山田の車は、飲食店が立ち並ぶ一角にあるコインパーキングへ。車を停めた山田は、カメラマンの車のほうに歩いてくると、チラリと目線を寄越したという。そのまま歩いて十字路にさしかかった山田の背中を、カメラマンは追った。

「山田選手が十字路を右に入ったのを確認してから、こちらもダッシュで向かいました。その間、10秒ぐらいでした。でも私が右に曲がったら、山田選手の姿は、もう消えていたんです……。